ダーク・ビューティ(紙ジャケット仕様)



ダーク・ビューティ(紙ジャケット仕様)
ダーク・ビューティ(紙ジャケット仕様)

商品カテゴリー:インディーズ,ジャズ,フュージョン,ミュージック,ポップス,JPOP
収録曲:ラン・アウェイ, ダーク・ビューティ, サマー・ナイト, オール・ブルース, フェリシダード, イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー, ラヴ・レターズ, シルク・ボッサ, ブルース・イン, イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ, ストレンジャー・イン・パラダイス,
セールスランク:3116 位
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ケニー・ドリューの最高傑作

 ジャズで「ケニー」と言えばケニー・ドーハムとケニー・バレルを真っ先に思い浮かべてしまいます。2人ともブルーノートに素晴らしいアルバムがありますから。このケニー・ドリューもブルーノートに在籍していたようですが、サイドばかりでなかなか花が開かなかったようです。

 しかしそんな彼がデンマークに渡った途端、本領を発揮しはじめます。と言うのもベースのニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセンという長い名前の相棒を見つけられたからでした。この人、ヨーロッパでは大御所。スライド・ハンプトン、オスカー・ピーターソン、ズート・シムズ等々、大物との共演歴もスゴイものがあります。このCDでも「A Felicidade」で大人の雰囲気たっぷりのソロを聴かせてくれます。こんな人を見つけられたのもケニーの人徳なのかもしれません。「信じてコツコツがんばっていればきっといいことがあるんだよ」と言ってくれてるような気がしますね。

 このCDでは非常にアグレッシブな演奏がくりひろげられています。ドラムの音がすでに普通じゃない。バスドラとスネアが余韻ゼロ。鋭いリズムを刻みつづけていきます。ベースがこれまたアタックが強く、ピアノを食ってしまうかのような勢いで迫ってきます。ピアノの音色は特別明るいというわけではありませんが、ケニーのタッチが強烈なために、特別なチューニングが施されたピアノなのかと錯覚するほどです。弦が切れそう。

 録音もかなり優秀で全ての楽器の音が鮮明に、勢いをそのままに録られています。オーディオ・チェックにも使えますね。
ヨーロッパ・ジャズの洗練とエスプリを伝える傑作

アメリカのジャズメンが渡欧して彼の地にそのまま居ついてしまうケースは枚挙に暇が無い。それほどアメリカの環境が劣悪なのか、それともヨーロパがすみやすいのかは意見が分かれるところだが、優秀なジャズメンほどその可能性が高いといってもいいのではないだろうか。古くはケニー・クラーク、バド・パウエル、スタン・ゲッツ、デクスター・ゴードン、フィル・ウッズ、マル・ウォルドロン、デューク・ジョーダンなどなど。しかも、その多くがバップ時代からのキャリアを持ち優れた作品を本国に残してきただけに複雑な思いがする。ケニー・ドリューしかりで、チャーリー・パーカーとの共演というキャリアを持ち、50年代にも多くの傑作をものにしている。そのドリューが自身の最高傑作をスティープル・チェイスに吹き込み、70年代に復活を果たしたことはデューク・ジョーダンともども嬉しいニュースであった。もともと実力を持ったピアニストだが、時代とともに進化を遂げ、さらにパワーアップした姿を見せ付けたのだ。このアルバムではニールス・ペデルセン、アル・ヒースというヨーロッパでも最強のリズムのサポートを得て、スイング感、ドライブ感とも申し分ない演奏を繰り広げている。まさにヨーロッパ・ジャズの洗練とエスプリを伝える傑作だといえる。
ヨーロッパ・ジャズの洗練とエスプリを伝える傑作

アメリカのジャズメンが渡欧して彼の地にそのまま居ついてしまうケースは枚挙に暇が無い。それほどアメリカの環境が劣悪なのか、それともヨーロパがすみやすいのかは意見が分かれるところだが、優秀なジャズメンほどその可能性が高いといってもいいのではないだろうか。古くはケニー・クラーク、バド・パウエル、スタン・ゲッツ、デクスター・ゴードン、フィル・ウッズ、マル・ウォルドロン、デューク・ジョーダンなどなど。しかも、その多くがバップ時代からのキャリアを持ち優れた作品を本国に残してきただけに複雑な思いがする。ケニー・ドリューしかりで、チャーリー・パーカーとの共演というキャリアを持ち、50年代にも多くの傑作をものにしている。そのドリューが自身の最高傑作をスティープル・チェイスに吹き込み、70年代に復活を果たしたことはデューク・ジョーダンともども嬉しいニュースであった。もともと実力を持ったピアニストだが、時代とともに進化を遂げ、さらにパワーアップした姿を見せ付けたのだ。このアルバムではニールス・ペデルセン、アル・ヒースというヨーロッパでも最強のリズムのサポートを得て、スイング感、ドライブ感とも申し分ない演奏を繰り広げている。まさにヨーロッパ・ジャズの洗練とエスプリを伝える傑作だといえる。
もっと評価されるべきはベースのニールス・ペデルセン

1974年5月21日・22日、デンマーク、コペンハーゲンにて録音。ということでオリジナルは当然名盤の宝庫スティープル・チェイスである。

オリジナルのLP盤ではA面4曲・B面4曲の計8曲だったがCD化されて未発表曲も追加。内容がより濃くなりファンには嬉しいものとなった。ケニー・ドリューは1928年8月28日ニューヨークの生まれだからこの時46歳。まさに油の乗った時期だったと言えるだろう。しかしもっと評価されるべきはベースのニールス・ペデルセンだろう。ここではアルコ弾きまで披露して最高の演奏をしている。

ケニー・ドリューの実力はここスティープル・チェイスで再評価されることとなったわけで、バド・パウエルの流れを汲んでいるなどと評されたわけだが、5『It Could Happen To You』の出だしのピアノの美しさなどはまるでクラシックのロマン派の作品を連想させる。色々連想させる故に名盤と言われるのだろう。
解放による覚醒

ケニー・ドリューというピアニストはアメリカで活動時は比較的、暗い印象を与えるピアニストだった。しかし1970年に人種差別問題に嫌気が差しデンマークに移住すると、その演奏は瞬く間に明るいものとなり、演奏に質も格段に進歩した。
このアルバムは1973年、彼と盟友ベーシスト、ニール・ペテルセンとのピアノトリオ演奏であるが、まるでこれまでの苦しさからすべて解放されたかのような極めて明るく、美しい演奏になっている。人間とは環境の変化でこうも変わるものかと驚かされるほどの好演奏である。
彼はデンマークを終の住処とし、生涯アメリカに帰ることはなかった。ヨーロッパに移住した黒人ジャズメンは多くいたが、彼ほど幸せな晩年を送ることができたジャズメンはいないだろう。
 余談だが、ジャケットが大変すばらしい。「ダークビューティー」黒人の美、この美しいタイトルとジャケットから彼が、デンマークに移住しても、黒人としてのアイデンティティを意識していたことを垣間見ることができる。とくに女性の方にこの演奏は好んで聞いたいただけると思うので、是非お薦めしたい。



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ダーク・ビューティ(紙ジャケット仕様)

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